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取材日:2016年04月02日 尾張・名古屋

犬山祭 犬山市 平成28年

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針綱神社前の辻を勢い良く車山が旋回し、広場に向かって進んでいく。犬山祭では楫方は「てこ」と呼ばれるが、てこ衆の息を合わせた「車切り」は「どんでん」と並び、車山の曳き廻しの大きな見どころです。車切りが行われる辻には見物人が集まり、傑作写真をカメラに収めようと写真愛好家が鈴なりといった感じでずらりと並ぶ。やがて1時間ほどかけて絢爛な車山が続々と、犬山城の前の広場に並ぶ。その姿は壮観の一言につきる。今年は魚屋町の真先車が大改修を終えて2年ぶりの祭ということで、針綱神社前でお披露目とからくり奉納がされた。真先車は乱杭渡りのからくり人形が据えられており、修復の終えた美しい車山の上を歩いていく姿に歓声が上がった。針綱神社前の披露を終え、最後に真先車が広場に並んで、十三輌すべての車山が引き揃えられる。
しばらくの間があった後、各車のからくり人形が奉納されていく。からくりの題材は菅原道真や浦島太郎など、故事あるいは昔話に因んだもの、あるいは逆立ち、乱杭渡り、飛び移りなどの離れからくりが繰り広げられる。犬山祭のからくり人形といえば、からくり人形師の九代目玉屋庄兵衛さんがそのすべての修復を手がけており、どれも素晴らしい。十三輌のこれほど立派な車山とからくりの共演は他で見ることの出来ない、この犬山祭だけのものではないだろうか。
夜になると広場と駅前に別れて引き揃えられ、日没頃にすべての車山に提灯が据え付けられ化粧直しが行われる。提灯の数は365個、夕闇の中に浮かび上がる車山の姿は優美なものだ。やがて曳き出しとなり、体躯の立派な男たちが掛け声に合わせて一斉に梶棒にとりつき次の掛け声で渾身の力で上に担ぎあげると高さ8mもある車山は軋みながら傾く。息ぴったりに担ぎ上げたまま車山は回転、見物人からどよめきとも歓声ともつかない声が上がる。これが犬山祭の見どころの一つ、どんでんです。
2日目は本楽祭となるため、神社の神事が重要視される進行となるようだ。からくりも神社の神様に向けて奉納され、試楽祭の披露とは全く意味合いが異なる。針綱神社前ではどんでんも行われ、この祭最大の見せ場かもしれない。渾身の力で若衆が車山を担ぎあげて数十メートル動かす姿は大きな感動を与えてくれる。心配された天気もどうにか持ちこたえたようで運が良かったようです。
最後に今回の撮影では犬山祭保存会の石田会長や溝口氏はじめ、祭関係者の皆様に多大なお力添え、お取り計らいをいただきました。あらためて感謝申し上げます。


開催時期:4月第1土・日曜日
ところ:犬山針綱神社と城下町
交通:名鉄犬山駅から徒歩
公式HP:http://www.inuyama-matsuri.com/


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朝、車山が蔵から出されたところで、「てこ」の息を合わせるためだろうか、

どんでんの練習が行われる

 

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車山が準備されると、てこ衆が稚児を迎えに行く

 

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車山をてこがずらして向きを変える力強い「車切り」

 

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唯一舟型の車山「浦島」犬山の町並みに車山がよく似合う

 

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満開の桜の中を進む車山 犬山祭は桜が満開の時季に行われる

 

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国宝犬山城の下を進む 城下町ならではの光景

 

 

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犬山城下の広場に十三輌の車山が引き揃えられ、からくりの披露が行われる

 

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犬山祭では九代玉屋庄兵衛がすべての人形の修復を手がけているため

人形がどれも美しい

 

 

 

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からくりの披露が終わると随時、宵山の行われる会場に曳き出される

 

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宵山の飾り付けが行われ、昼間とは打って変わって幻想的な風景が展開する

 

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各山に取り付けられる提灯は365個、一年の安寧を祈願する意味を持つ

 

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駅前広場から曳き出される際、どんでんが披露される

 

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初日の宵山は夜9時過ぎまで曳かれ祭りムードが華やぐ

 

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2日目は本祭となり、もっとも重要視される針綱神社への奉納神事が行われる

 

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からくりの奉納が終わると、神社前でどんでんが行われる

 

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神社前で行われるどんでんは、やはり奉納の意味を持つためか最大の見せ場

 

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この日は天気が心配されたがどうにか雨にも降られず、運が良かった

 

 

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