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取材日: 昇龍道

長浜曳山祭 滋賀県長浜市

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「待ってました!よっ日本一!」氏子の大人たちが子供狂言の役者に声を掛ける。いや、氏子ではなくても声を掛けたくなる。長浜の曳山祭、一番の見所、子供狂言だ。正直なところ、これほどの質の高さは想像していなかった。そりゃ、幼さは残ってはいるが、見物人の心を引き込んでしまう演技力は本物の役者と違いを感じないのではないのかと思えてしまうほどだ。役を演じる子どもたちは小学生だが、物語の内容は、人生の機微を描いた人情ものが中心で大人顔負けの演技力、どれほど練習をしたのかと聞いてみたら、集中して練習するのは1ヶ月にも満たないのだとか・・・しかし、子供狂言を見る見物人は大人ばかりではなく子どもたちもじつに多い。つまり、長浜の人達にとって狂言はDNAに染みこんだ文化なのだと感じる。
長浜には曳山は13台あるが、実際に祭で曳き廻されるのは、毎年戻り山で先頭を切る長刀山と、子供狂言の演じられる4台の曳山。残りの8台は翌年あるいは翌々年の出番を待つ。すなわち、子供狂言を演じるのは各山とも3年に1度ということになる。曳山の形はかなり特徴的で、移動型の狂言舞台といったほうが分かりやすいかもしれない。岐阜県西濃地方にも同じような形の山車があるが、長浜の影響だろう。
この祭で感心させられたのは、演技のクオリティだけではなく、その高いクォリティを損なわない音響装置だ。役者の声、囃子の音を、忠実にはっきりと見物人に伝えることで、あたかもすぐ目の前で演技されているような感覚を覚える。これは初めて体験したことだが、祭の中で音はとても大事な要素だ。もっと大切にしてしかるべきだと思う。


 

開催時期:4月9日〜17日(祭本日は15日)
ところ:滋賀県長浜市長浜八幡宮と市街地
公式HP:http://kitabiwako.jp/event/event_2055/


 

 

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長刀組太刀渡り 源義家ゆかりと伝わる武者行列

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格式高い祭礼であることを感じさせる儀式

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奉納狂言 長浜八幡宮の境内で4つの曳山組がくじ順で子供狂言を演じる

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翁山の「お園六三郎浪華の春雨」

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出番前

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生き別れた父子の再会の物語だが・・・

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「遊女」お園と、「大工の弟子」六三郎の心中に向かって話は進む

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「海賊」九郎右衛門

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曳山の後幕が安土桃山文化を色濃く滲ます

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子供歌舞伎の役者はここではスター

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曳山の曳行

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参道でも子供狂言が披露される

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孔雀山の梶原平蔵誉石切

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娘の結婚持参金のために命を投げ出して侍にかけ合う父

 

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梶原平蔵景時 この芝居の花形

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よっ日本一!と声が掛かる

"長浜曳山祭 滋賀県長浜市"に2件のコメントがあります。

  1. 子供歌舞伎といえど表情や化粧のノリも素晴らしいですね。
    揖斐や垂井は観に行ったことがありますが、
    より素晴らしいものを感じます。
    機会あれば是非行きたいです。
    5月には揖斐か垂井には観に行きます。

    • 井澤さん、ぜひ、行ってみてください。芸能として物凄く完成度が高いです。音質にこだわっていることも相乗効果を生んでいます。

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