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取材日: 昇龍道

程野の御柱祭 長野県飯田市

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木遣の透き通った声が山間にこだまし、大きな柱が力強く曳き出される。御柱といえば諏訪大社で6年に一度(数えて7年毎に一度)行われる祭礼を思い出すが、諏訪大社から勧請され各地に存在する諏訪神社でも、諏訪大社と同じく寅年と申年の春に盛大に祭礼が行われる。諏訪大社の御柱祭とは規模は随分小さくなるが、郡部で行われる御柱祭では氏子ではなくとも建御柱もゆっくり見物できる。(諏訪大社の建て御柱は原則として氏子以外は見物できないことになっている)訪れたのは長野県飯田市程野地区、遠山郷と呼ばれ、かつては陸の孤島だった秘境の中の秘境といってもいい場所だ。三遠南信道の矢筈トンネルが先行開通したおかげで随分アクセスは楽になったが、それでも飯田からしばらく掛かる場所にある。
曳き廻される御柱を見ていると、この極めて素朴な神事は縄文の祭礼に通じるところがあるようにも、弥生文化に通じるところがあるようにも思える。柱を立てるところは三内丸山遺跡などの縄文遺跡にも共通するところを感じる一方で、柱を曳き回すところは曳山の文化を想起させる。曳山といえば祇園祭が9世紀に始まったとされるが、その原型となるものはさらに時代を遡ることができるだろうし、そもそも大和朝廷は弥生時代に源を発するわけだから、曳山の祭文化の源流も弥生文化にあると考えるのは自然なことだと思う。
諏訪の御柱祭に比べるとたしかに規模は小さいが、その分だけ間近に感じられる御柱祭といえる。とくに建御柱をこれだけ間近に見ることは諏訪大社では絶対にないことだから貴重な体験をさせていただいたと思う。


 

とき:寅年と申年の春

ところ:長野県飯田市程野地区


 

 

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御柱の建てられる程野八幡宮

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12月には霜月神楽の舞台となる

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木遣の合図で一斉に曳き出す

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程野では後ろからも引いて一進一退でゆっくり進める

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曲がり角で方向転換する 曳山と共通するところを感じる

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山間に木遣が響く

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木遣とともに進軍ラッパも御柱の風物詩

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実際に見てみると、御柱にはラッパが合う

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数えて7年に1度行われる式年造営御柱祭ではほぼすべてのものが新しい

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車輪のない御柱だけにてこを頻繁に使う

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曳山のようにも綱引きのようにも見える

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曳き廻しも終わり、いよいよ舞台は神社へ

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八幡宮への曳き込み

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御柱の建てられる場所へ移動する

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いよいよ御柱を建て始める

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建御柱は危険を伴うため慎重に進められる

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固唾を呑む瞬間

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ついに建てられ御柱祭は終わる

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