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取材日: 昇龍道

桑名石取祭 2016 三重県桑名市

2016石取祭本楽_577

三重県桑名市の石取祭。祭の由来は春日神社の例祭に先立って行われる町屋川の石を桑名宗社に奉納する神事が江戸時代に祭となったものだという。日本一やかましい祭として有名だが、祭の節目ごとに厳かに神事が行われ厳粛な一面ももつ。祭のクライマックスは土日の試楽と本楽の2日間だが、驚かされるのは土曜日の午前0時から行われる叩き出しだ。祭の前の2週間ほど鉦鼓を打ち鳴らす練習は一切禁止とされ、その禁止期間に溜まった欲求を午前0時に爆発させるのだ。その音たるや、初めて聞く人には常軌を逸していると感じるほどだろう。試楽の朝、叩き出しの余韻も冷めやらぬ中、一転して祭の本題とも言える石の奉納が行われる。とても厳粛な凛とした空気が漂う中で執り行われる。夕刻になると各町内で祭車が曳き出されカンカンドンドンと鉦鼓の音が響き渡る。試楽は各町内を超えてはならないとされ、町中のいたるところに3台程度の祭車が集まって鉦鼓を打ち鳴らす。

 前日、深夜11時頃まで続いた試楽は、ほとんど寝る間も与えないほどに、本楽当日、午前2時に叩き出しが行われる。叩き出しは1時間ほどで終わるのだが、時間が時間だけに静まり返った町の中で打ち鳴らされる鉦鼓の響きは独特な風情を醸し出す。誰に見せる祭りかといえば、これは神様に見せているのかもしれないと思えるくらいに鉦鼓の響きとは対照的な風情を感じる心地よさがある。そして夜が明けるとお昼頃から本楽が始まるのだ。おそらく祭人は祭の期間中は叩いて叩いて飲んでちょっと寝るくらいの生活をしてるんじゃないだろうか。お酒を呑むことで神が憑依するとされ、祭において欠かせないものとなっている日本独特の文化であり、古事記に描かれているように八百万の神の中には吐瀉物から生まれた神もいるほどですから・・・それにしてもすごい酒量。
 
本祭のクライマックスは桑名宗社前で行われる渡祭ですが、その順番は2ヶ月前の神事、御籤占式で厳正な抽選が行われる。祭車の数は全部で37台(休祭も含めると43台)、午後6時半から始まり最後の渡祭が終わるのは午後11時半になってしまう。しかし祭は渡祭から始まると言ってもいいくらい、これから2〜3時間かけて町内を曳き回され、神社近くの田町で曳き別れとなり、それぞれ町内へと帰って祭りは終了となる。
 

開催時期:8月第1土・日曜日(開催日時は主催者にご確認ください)
ところ:桑名市街
交通:JR・近鉄桑名駅下車
公式HP:http://isidori.jp

祭の3週間ほど前の風景、町のあちこちでこんな風景が見える

祭車に灯される火は桑名宗社のひとつの斉火から分けられたもの

祭前夜、桑名宗社では町ごとに「おかっつぁん」と呼ばれるお参りが行われる

 

試楽、各町内で祭車を曳き出して鉦鼓を打ち鳴らす

 

夜11時頃まで続いた試楽の余韻も冷めやらぬ、2日目の未明の神事

2日目未明の叩き出し、灯りの消えた町が古の祭の姿を浮かび上がらせた

本楽は祭車を順番に並べ曳行するが、夏祭りの風情が溢れる

いっときの休憩 

本楽の最大の山場、渡祭、桑名宗社前で各町が順番に鉦鼓を打ち鳴らす

渡祭を終えると町内を回って引き別れのフィナーレに向かう

田町交差点での引き別れ、この後各町に戻っていく

夜11時半、最後の渡祭が終わる。この後、2時間ほどかけて曳行され曳き別れに向かう。

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